録画の半沢直樹①

元気かな?

録画していた「半沢直樹」の最終回を息子と観た。息子も僕もこの最終回を観たのは2度目。息子は1度目に観たときと同じシーンで怒っていた。

 

同期の近藤が大和田の不正の決定的証拠を掴んでいながら、広報部への転属と引き換えに、不正を明るみには出さなかったシーン。近藤は出向が解除されて再び銀行員となり、希望していた広報部の所属となる。一方で、同期の半沢と渡真利を裏切った形となり、半沢は窮地に立たされる。出向先の社長も浮かばれない。不正は正されない。息子は近藤を卑怯者と言った。

 

僕は近藤の選択には賛同もできないし、かと言って、卑怯者だとすることもできなかった。自分がもしその立場だったら、葛藤だらけの非常に難しい選択になっただろうと思うから。「リスクを負ってでも正義を貫く生き方をしたいのか」という自分の信念への問いをクリアしたとしても、その次には「その信念に家族を巻き込むのか」という問いが被さってくる。僕にとってもとても印象深いシーンとなった。

 

近藤が抱えたであろうジレンマを息子には簡単に説明はしたが、それでも息子は納得がいかなかったようだ。息子もこれからいろんなジレンマの中で何らかの選択をしていかなくてはならなくなるだろう。でも今、幼いながらも心の中で「悪は懲らしめられないといけない」「仲間は裏切ってはいけない」という価値観が大切にされていることがわかって僕はうれしく思った。