忘れないために① ~3・11~

元気かな?

2011年3月11日。事実としては覚えてるけど、あの時感じたこと、考えたことはどうしても薄らいでしまっている。やっぱり忘れちゃいけないよね。

今回は自分を戒める意味で、2011年の7月に書いた文章を再掲載することにしたよ。

(以下が、その文章)

7月15・16日に宮城に行ってきました。東北新幹線の古川駅の階段を下りたところに人間よりも大きいこけしが飾っていて、こけし好きの僕を歓迎してくれているかのようで感激に浸らざるを得ませんでした。

まさしく必然の出逢いだと魂が震えました。

しかしながらそんなハイテンションもタクシーに乗ったらすぐに元通りになりました。運転手さんが僕に言いました。「関西の方々には本当に多大な支援をしていただいていて、自分は知事でも何でもないが代表してお礼を言わせてください。ありがとうございます。」

普通は「ありがとう」と言われるとうれしい気持ちになります。でも、この時の「ありがとう」はとても辛いものでした。僕は何もできていない。それどころか、自分のことばかり考えて毎日をのほほんと暮らしている。なのに、被災地の方々の中には、顔も名も何もかも知らない関西の人々に対して、

「助けてくださってありがとう」という気持ちを抱き、復興に向けて日々生きている人達もいる。

この事実に真正面から向き合いたいと思いました。辛い「ありがとう」ではありましたが、同時に、僕の生き方に何らかの影響をもたらすであろう大きな「ありがとう」であったことも間違いなさそうです。

 

限られた命。日々しっかりと生きていきたいと思う。