導かれる流れに乗ってみる① ~入院日記~

元気かな?日曜日の退院が決まったよ。連休の真ん中だね。

 

2歳の時の事故&怪我がこの度の手術のきっかけということになる。誰を恨むでもなく、自分を不幸と思うこともなく、自分の人生はこんなもんだろうと思って過ごしてきた。不便はあるものの一生この体に付き合っていくつもりだった。

息子が小学校低学年の時に「パパを治してあげる」と言った。息子の練習台になるなら本望かなと思った。数年後に息子が「血が怖いので手術はできない。パパを治すことができない」と言った。もともと何とかしたいと思っていたわけではないので、落胆はしなかった。

 

今年に入って、背中から血や体液が出て、パジャマやシーツににじむようになった。かさぶたらしきものはできているようだがそこからは再生しない。これが何度も繰り返された。明らかにこれまでとは違う。痒かったり痛かったりする日が続くようになった。それでも僕は年を取って細胞も老化してきているんだろうくらいにしか思わなかった。

お嫁さまが「病院、病院、病院」としつこく言うようになった。失礼にもどうせ軟膏を塗るくらいだろうなと思いながら、街の名医と呼ばれるお医者さんに診てもらうことにした。この時点でも、何の心配もなく何の期待もしていなかったためか、僕の人生に起こる流れに気づくことはなかった。