入院病棟 ~入院日記~

元気かな?空がきれいね。

 

隣の人が火曜日に退院した。同じくらいの世代かな。僕よりか少し後に入院してきた人で、足の手術を2回したようだ。この人も1ヶ月くらいの入院になった。入院生活長かったね、退院になってよかったねという気持ちはあったけれども、それ以上に心配になって、それ以上にかわいそうやんって思った。退院が決まった日も点滴スタンドを支えに歩いていた。痛みがなくなったわけでもなさそうだった。それでも退院なんだね、あと少し病院に置いてあげればいいのに、なんて思った。

 

冷静に考えれば、入院病棟の役割というものがあるね。決して完治するまで見守るものではないし、不安が消えるまで寄り添うものではない。どこかの時点からは患者自身が頑張らないといけない。

僕もそうだね。傷が塞がる、感染症や合併症はなさそうだ、これで退院なんだね。当分お風呂に浸かることはできないかもしれないし、何よりも右腕はやっと肩の高さより5度ほど上に上がるようになった状況だ。お医者さんからは昨日の時点でも、右腕をあまり動かさないように言われている。QOLは向上するだろうし、人生が好転していくだろう。けれども不安はある。

 

いよいよ病院から卒業する。多くの人に支えてもらった。十分によくしてもらった。残り数日の間に、いま僕の心にあることをすべて書き留めておこうと思う。