忘れたくないこと① ~入院日記~

元気かな?忘れちゃうんだろうなと思いながらも、忘れたくないから少しでも忘れないように記録するよ。

 

回復してきたのか、病院食をぱぱっと食べてしまうようになって、すでにある感覚が麻痺しかけている。

入院はじめの弱っている時は、1回1回の食事の素材や調理を1つ1つ受け止めながらゆっくり噛んで食べていた。そうすると食べている途中からでも明らかに体温が上昇しているのを感じることができた。お鍋を食べて熱くなるのとは違う。じわじわと力強く体の中が燃焼している感覚。体のことをしっかり考えて作ってくれている食べ物が確実に僕の体の中でエネルギーになっているような感覚。食べ物と僕が結び付いている感覚。作ってくれる人と僕がつながっている感覚。

 

忘れたくなかったのは、人間の体ってこんなことを感じとる力があるんだってこと。いろんな人や物がつながりあって毎日があるんだってこと。生きてるってすばらしいね。