プロフェッショナルとしてのお医者さんを体感する① ~入院日記~

元気かな?今日は治療がお休み。検温と血圧測定がまだだけど、食堂に来たよ。雨が降っているね。涼しいのかな、まだ蒸し暑いのかな。

 

最初の診察と1回目の手術の事前説明でどんな手術をしてもらうのかは大体わかった。当然それ以上はわからなかった。手術に立ち会うこともできないし、手術中は麻酔で眠っているだけだったからね。ガーゼだらけで手術痕もわからない。5時間を要したということと成功したということを後から聞いて、「ただただ感謝とただただお疲れさまでした」という気持ちだった。それが、5つのできごとを通して、「ただただ尊敬とただただ感謝に」変わっていくことになる。

まず、手術をしていない首の動きがぜんぜん違ったこと。はじめて知る快適さだったこと。体が変わったと感じることができた。すごいと思わざるを得なかった。

次は右腋のガーゼが外れ、鏡を見た時。色や膨らみ方などはかなり痛々しいけれども、いわゆる普通の腋の形状になっていた。はじめて見た景色だった。周辺の皮膚も結構傷んでいたので、デリケートな作業をしてもらったんだなと感じた。もはや想像しきれない技術なんだろうと思った。

 

お医者さんの専門性が高いことは知識として知っている。けれども実感、体感できる経験はあまりない。担当してくれたお医者さんを通してプロフェッショナルを体感できたことも、僕の人生の中で財産になるだろう。