僕の就職活動

元気かな?僕は当時、自分が一番興味を持った会社に就職した。就職氷河期と言われていたから僕の就職活動は客観的には成功だったのかもしれない。
僕はその企業のサービスに触れたこともなかったし、親戚や友人も同様だったし、就職活動を始めるまではその会社の存在も知らなかった。たまたまその会社の理念や真摯さを知り、それらに惚れた。ダントツで当時の僕を魅了してくれた。きれいごとじゃないの?と思われても仕方ないような理念だったけれども、僕には心地よかったし、がんばろうという気持ちを起こさせてくれるものだった。


会社の理念の文言自体は変わるものではないかと思うけど、会社も自分も変わっていく。それは悪いことではないと思う。「会社の理念への熱量」と「僕の状況」の関係ということで見ると、今の僕の位置は次の4つのいずれかになる。

1:「会社の理念への熱量はそのまま」、「自分の理念への熱量はそのまま」

2:「会社の理念への熱量はそのまま」、「自分の理念への情熱は失せている」

3:「会社の理念への熱量が変化している」、「自分の理念への熱量はそのまま」

4:「会社の理念への熱量が変化している」、「自分の理念への情熱は失せている」

 

僕の状況は年々3番目の領域にどっぷりと位置するようになっているように自分では思う。ともに理念を追求できるという想いで就職したものの、いつしか理念への熱量の差にやりきれなさを感じているにもかかわらず、僕は同じところに立ったまま。いつからか、「僕が世の中に何を巻き起こしたいか」ではなくて、「その会社に属すること」が目的になってしまっているのかもしれない。

 

就職活動に満足するかどうかと、数年後の自分、今の自分が「自分が目指したいもの」に近づいているかどうか、いきいきと人生を歩んでいるかどうかはあんまり関係がないよね。就職活動に押しつぶされそうになっている人がいるとしたら、僕のこんな些細な経験を話せればいいなと思うよ。