お礼を何て言う?①

元気かな?
例えば、友人のカナダ人から誕生日プレゼントでネクタイをもらったとする。英語でお礼を言う場合、さて何て言うか?
ある会合でこんな話題になった。指名された人は、“Thank you.です”って答えていた。僕はこの瞬間、「これこそがこれまでの日本の英語教育の成果だよね」って思った。

僕たちは、「ありがとう=Thank you.」って学校等で教わる。だからその人も教わったままに答えたんだろうね。でも、お礼の気持ちを伝えることばって、「ありがとう」だけじゃないよね。このシチュエーションなら、「僕の誕生日を知ってくれてたなんてすっごくうれしい!」っていうのも立派なお礼の表現だし、「この色、大好きなんだよね!」でもいいし、「早速身に付けちゃってもいいかな?」でもOKだよね。
でも、僕もそうなんだけど、哀しいかな「ありがとう=Thank you.」っていうのが刷り込まれてしまってるんだよね。だから、やってることはコミュニケーションというより、暗記したことを間違えずに思い出そうっていう行為っていう感じかな。

子どもたちが英語を習い始める年齢が下がってきているけど、僕たちが辿った道をただ早めに経験させるだけなら可哀想。本当に人生で役に立ちうる英語が子どもたちに身に付くような英語教育のコンセプトとカリキュラムが1日でも早く確立されるといいなあなんて思ったよ。