ノート②

元気かな?今日は涼しくて過ごしやすかったね。

去年の12月から、ある現場の同じ状況を見て、「この状況をどう捉えるか、そしてどう変えていくか」という実地訓練を特定の若い社員の人にしている。その子だけではないんだけど、若い社員の子たちは必ずノートを取り出し、メモする気満々で僕の話を聞こうとすることが多い。僕はその光景に触れるたびにいつも申し訳ない気持ちになる。

というのも、僕は自分の話をメモしてほしいとも思っていないし、僕の一言一句をノートに書き留めることは時間がもったいないくらいに思っている。流れ上、知識なりスキルを伝授しなければ先に進めないこともあるけれども、基本的に僕は質問しかしない。

「あなたはこの状況をどう捉えたの?」とか「その根拠は何?」とか。「何が強みだと思う?」とか「課題は何だと思う?」とか。「どこを伸ばそうと思ってるの?」とか「どういう風に変えようと思ってるの?」とか。話が進んでいくと、「あなたのプランは実現可能なの?」とか「あなたのプランが実現したら本当にHAPPYな状況になるってあなた自身がわくわくしてる?」とか。

こんな風に僕は、考えることとか感じることを重視するし、相手が自分で自分の答えを導き出すようにサポートしたいと考えているから、「たくさん教えてもらうぞ」「いっぱいメモするぞ」と気合を入れている人には肩透かしをくらわしてしまうみたい。答えを教えて欲しい人には物足りないだろうけれども、これが僕の育成のスタンスだから仕方ない。

仕方ないんだけれども、特定の若い社員と1対1で過ごすことはまず起こり得ないことだし、何かのご縁だし、1対1で過ごすとは言っても、その子たちにかけてあげられるのはのべで10時間もないから、ほんの少しでもその子たちの今後の人生にプラスになるようなものを遺してあげられたらなって、限られた時間を最高密度にしようと努めているよ。

 

今日もいい日だったよ。あなたにとっても幸せを感じられる1日であったなら、とてもうれしいな。