めでたし村②

元気かな?
昔々あるところに「めでたし村」という村がありました。この村にはC班とD班という2つの班がありました。C班の構成員がそっくり代わったのをきっかけに、村長はこの2つの班に穀物の収穫競争をさせることをしました。C班の耕作地は年々狭くなっていて、面積の縮小割合以上に収穫量は下がっていました。詳しく調べると10年連続で収穫量が下がり続けていることがわかりました。D班の耕作地は逆に年々広くなっていました。その村では伝統的に、公平に前年の収穫量との割合で勝ち負けを決めることになっていました。
結果はC班は102%、D班は102.5%でした。村長は迷うことなくD班を勝ちとして褒美を与えました。D班の班長は大いによろこび、村長に感謝の意を伝えましたとさ。めでたしめでたし。

息子にこの話をしたら、「めでたし村①」の話ほど明快に答えを出さなかったけど、結論に違和感は感じたようだ。「なんかおかしい」って。

息子がもしこの村の人間だったら、僕は彼に何てアドバイスするんだろうね。これも秋の夜長に考えるテーマになっているよ。