親孝行

元気かな?和歌山に向かっているところ。
昨日の運動会のこと、場所獲りをしてから開会までの2時間弱、ビニールシートに座ってるうちに心がどんどん穏やかになっていくことに気付いた。
息子が視界に入るだけでうれしいんだろうな、動いているだけでうれしいんだろうな、なんて気がしていたけど、実際にその通りだった。僕は息子の姿を見ただけですごくうれしかった。

息子が登場する最後のプログラムはリレーだった。
クラスを4つのチームに分ける関係で、人数合わせのために息子は第一走者とアンカーをつとめることになっていた。男女混合で運動が苦手な子もチームには入っているが、そういう子も一緒に何度も練習したことを聞いていた。僕はそのこともうれしかった。
入場門で並んでいる時に引き締まったいい顔をしていたこともうれしかった。チームメンバーに何度も声をかけている姿もうれしかった。チームメンバーの子たちがそれぞれにいい走りをしていた。このこともうれしかったし、息子の走る姿を見たことももちろんうれしかった。レース後の息子の達成感に満ちた顔もうれしかった。

息子はよくがんばった。それは確かなことだけど、僕の心に真っ先に浮かんだのは「ありがとう」っていうことばだった。ふと思った。親孝行ってことばがあるけれども、息子が生まれてからこれまでに、もう一生分の親孝行をしてもらってるんじゃないだろうか。

息子が大きくなるにつれて、これからいっぱい腹の立つこともあるだろう。でも昨日の運動会で感じたことはずっとずっと大切にしたい。