ベストパフォーマーから学ぶ

元気かな?
イチロー選手は毎朝カレーライスを食べていたらしいね。でもイチロー選手が素晴らしい野球選手なのは毎朝カレーライスを食べていたからではないよね。野球少年がイチロー選手に憧れて「僕も毎朝カレーライスを食べよう!」って思うのはかわいらしいけど、リトルリーグのコーチが「朝食はカレーライスしか認めない」と野球少年にカレーライスを強制するのは違うよね。

会社組織内において、高い成果を上げる人を個人が勝手に真似をしようとすることは本人の勝手だからなんとも思わない。
でも強い立場の者がポジションパワーを使って高い成果を上げる人を真似をさせる場合、成果を上げている数々の要因や要因同士のつながりを掴んだうえで優先順位を整理して、なおかつ個々に適した形で真似をさせないと相手のパフォーマンスは向上しないし、迷惑だなあなんて思う。
成果を上げる要因をただ一つとして短絡化する。そして表面上真似させて、そぐわないものは否定する。こんな仕事の仕方もあるのかもしれないけど、立場の弱い人たちは振り回されちゃうね。

確かに、ベストパフォーマーをみんなで真似することができれば、会社は強くなる気がするよね。でもその手段を選ぶとするなら、真似をさせるべき本当の成功要因を探り当てる知性が必要だし、必ずしも成功パターンは一つじゃないかもしれないと思える謙虚さ(←これも知性かもしれないね。)も必要だななんて思ったよ。僕も気をつけなきゃいけないね。