状態というご褒美

元気かな?
デートばっかりしてた20歳前後の頃のこと。当時大好きなデートコースだった大阪城公園を歩いていると、一組のカップルがしゃがみこんで何かを探していた。女性がコンタクトレンズを落としたらしい。僕たちも一緒に探し始めたんだけど、幸い僕の足元にあったのですぐに見つけることができた。「これじゃないですか」と言ったら、女性が駆け寄ってきて「これです!」って言う声が聞こえたので僕たちはそのまま立ち去った。

しばらくしたら、その女性が彼氏らしき人を置いて走って追いかけてきた。その時には既にだいぶん離れていたはずなんだけど、僕たちを見つけて追いかけてきた感じだった。その女性は何度も「ありがとうございました!」って言っていた。よっぽど嬉しかったんだね。丁寧な人だなとも思ったよ。

僕には、誰が手伝おうが、誰が見つけようが、どうでもいい。僕にとって大事なのは、その女性の元にコンタクトレンズが戻ること。ただそれだけ。見つかったことをともに喜びたいとも思わないし、お礼を述べられることもまったく望んでいない。

人間って(←僕だけかな?)歳を重ねても基本的なところは変わらないね。仕事については、組織なり仕事のレベルなりが望む状態になりさえすればそれでいいというスタンスだし、人についても、その人が元気で幸せな状態になるのならそれでいいというスタンス。見返りに興味がないというかなんというか、よりよい状態を感じることができればそれこそが僕にとっての十分なご褒美なんだよね。

ということで。あなたには何がなんでも元気で幸せでいてほしいなって思うよ。

今日もいい日だったよ。あなたにとっても幸せを感じられる1日であったなら、とってもうれしいな。