祖父の思い出①

元気かな?梅雨っぽいね。僕は「あめふりくまのこ」が大好きで、一時期は着信音にしていたよ。マイ癒しソングベスト1なんだ。

ふと、とっくの前に亡くなった祖父のことを思い出した。
小中学校の時、祖父の誕生日には、灰皿とか湯呑みとかおちょこをプレゼントしていた。あんまりきちんとした人ではなかったんだけど、それにしてもプレゼントはことごとく床に落としては割れて使えないようにしてしまっていた。僕のプレゼントは必ずそうだった。割れない物を選べばよかったんだけど、当時の僕はその時に一番プレゼントしたい物を選んで、それらがたまたま割れ物ばかりだった。

僕は長い間なぜそんなことが起こるのか、同じことを繰り返すのかがさっぱりわからなかった。祖父が生きている時はわからなかったけど、だんだん何となくわかる気がしてきた。

当時の僕は唯一の孫だった。家族の誰一人誕生日を祝わない中で、唯一の孫だけが唯一のプレゼントをくれる。祖父はきっとすごく嬉しかったと思う。毎日使おうと思ったと思う。大事に使おうと思ったと思う。でもあまりに大事にしすぎてついつい壊してしまう。おそらくそういうことだったんじゃないかと納得している。

大事にしたいのに傷つけたり壊してしまったりしたら自分がすごく情けなくなるよね。祖父もきっとそうだったんだろうな。