割り算と掛け算

元気かな?

少し前に、あるものの値段が1000円だったお店が、同じものを1080円で提供するようになっているのに気付いてちょっと思い出した。4月1日に、インドカレー屋さんとドラッグストアの話をしたけど、あの時言っていなかったことがあった。

 

あの時、「消費税アップしたから、やっぱり値上げしたよね」って感じただけじゃなくて、お店を出るやいなや、スマホの電卓で「以前の値段÷1.05×1.08」を計算してみた。両方とも計算結果と請求金額がほぼ一致していたので、「便乗せずにちゃんと税率アップ分だけ値上げしたな」ってことがわかってほっとした。インドカレー屋さんは、さらに税込表示だったから印象が1段階アップ。ドラッグストアは税抜表示だったけど、値上げの仕方が納得性の高いものだったから嫌な気がするまでには至らなかった。(←このドラッグストアに最近行ったら、税抜価格と請求金額が併記されるようになっていて、非常にナイスだなと思って印象が0.8段階アップした。)

 

このたびの消費税アップに関して、電卓で割り算と掛け算をしたら、そのお店の姿勢の一面がすぐに垣間見れる。冒頭のお店は明らかに税率アップ以上の値上げをしているね。お店側にも事情があるだろうから、どのような値上げをしてもそれは構わないんだけど、値上げの理由がどんな説明であったとしても筋を通してほしいなって思う。個人的にはこそこそされると残念だなって感じる。言いにくかったのか、それとも、お客さんには気付かれないと思ったのか。

冒頭のお店とは別で、「以前は税込表示、4月からは税抜表示で以前よりも安くなったかのような印象操作、さらに、“以前の請求金額÷1.05<4月からの税抜金額”」というところもあった。もちろん事情はあるんだろう。でもここまでくると、言いにくかったという弁明はできなくなるね。お客さんはどうせ細かい計算ができないだろうと思っちゃってるのかななんて感じてしまった。とても残念だなって思った。

 

お客さんにとっては値上げはどんな事情があってもうれしくてたまらないものではないよね。そんなお客さんのプラス印象に働かないことこそ、たとえそれがお店側の論理だったとしても、せめてきちんと説明していく姿勢を示すことが信頼につながっていくんじゃないかななんて思ったよ。